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MP120 OS2.0アップグレード後のHeap不足対策
 昨年の12月から今年の1月にかけて行われましたMessagePad 120 ROM Upgrade ですが、それを行われた方のなかにはHeap(ヒープ)不足で悩まれている方もいらっしゃると思います。ここではその様な方の解決策のヒントを紹介します。
 MP120 OS2.0を対象としておりますが、MessagePad 130も同様です。

●Heapとは?
 MessagePadのアプリケーションプログラムが動作をする為に必要なメモリ領域(空間)です。通常のパソコンに置き換えますとメモリに相当します。しかし、パソコンと異なるのはMessagePadのHeapは増設などの拡張は一切出来ません。
 Heapは各機種毎にハードウェアで容量が決まってますのでメモリーカードを追加しても増加する事はありません

●Heap不足になると?
 Heap不足になるとMessagePadはリセットを行う様に要求してきます。要求に従わなかったり、さらに不足すると頻繁にリセットを要求し、最悪はフリーズ(動作)しなくなってしまいます。その場合は電池蓋を外した所にあるリセットボタンを押してリセットを行って下さい。

【対策】
◎MessagePad本体に関して

●使用していないアプリケーションは終了させる
 一度に沢山のアプリケーションを実行しない様にします。使用していないアプリケーションは終了させて下さい。

●バックグラウンドで実行するアプリケーションを停止する
 ビーム設定の中にあります「常にビーム待機状態にする」のチェックボックスのチェックを外します(下図参照)。

 その他、ビームやプリントを実行中にノートに書き込む等の別の操作を出来る限り行わない様にします。それら作業が終了した後に操作を行う様にします。

●使用しないアプリケーションは削除する
 普段使用しないアプリケーションは出来る限り削除します。一度も使用しないとしても内蔵RAM、RAMカードに保存されているだけでもHeapを消費します。使用しないアプリケーションは出来る限り削除する様にします。

◎UniFEPに関して


●使用しないキーボードは削除する
 普段使用するキーボード以外のものは出来る限り削除します。上記の「使用しないアプリケーションは削除する」にある通りと同様です。
以下にキーボードの一覧を載せておきますので参考にして下さい。

パッケージ名備   考
Romaji Inlineインライン変換用キーボード
HKeyboard 2.02外付けキーボード用インライン変換キーボード
Kana50かな配列キーボード
JISKanaJIS配列かなキーボード
QuicKana2.02少キー入力キーボード
PhrasePalette常用語入力キーボード
Scroller文字一覧キーボード
InkPad 1.0インクテキスト入力キーボード
CodeKBコード入力単漢字キーボード
HKeyboard外付けキーボード用
※詳細についてはUniFEPパッケージに同梱されております
「UniFEPユーザマニュアル」28,29ページを参照して下さい。

    
●日本語表記のレベルを変更する
 UniFEPがインストールされているMessagePadには「JString」という機能拡張ファイルがあらかじめインストールされています。このパッケージはMessagePad上の画面表記を日本語へ変更するものです。エラーメッセージ、プログラムが使用しているメニュー、ボタン、タイトル等がこれに含まれます。
 このパッケージは日本語化されたレベル別に3種類のものがあります。「JString.pkg」はMessagePad 130に標準でプレインストールされているパッケージでフルセットの日本語化がされています。「JString Lihgt.pkg」はMessagePad 120(OS2.0)にプレインストールされているパッケージで部分的に日本語化を省略することによりファイル容量とHeapの消費量を減少させております。そして「JString SuperLight.pkg」は最も日本語化が省略されているパッケージです。よって、「JString」のレベルをLight、SuperLightに変更することによりHeapの消費量を減少することができます。しかし、Heapの消費量が減少すると共に日本語表記も少なくなってしまうので変更には十分な注意が必要です。
 「JString」の入れ替えについては「UniFEPユーザマニュアル」10ページを参照して下さい。
※フルセットのJStringをインストールしても一部日本語表記になっていない場所がありますが、メモリの関係上、意図的に日本語化処理を行っておりません。ご了承願います。


 弊社では、今後ともNewton関連製品のために誠心誠意開発して参ります。これからもご愛好のほどを、宜しくお願い申し上げます。

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