A メモリ効果とは、充電池を使用していて全容量を使いきらないうちに再充電を行う操作を繰り返した場合に発生する現象です。現象の具体的な内容は満充電を行ってもすぐに空になってしまう状態です。
メモリ効果が発生する理由ですが、充電池の中は活性物質で構成されており、蓄積された電力はその物質の化学反応により放電される構造になっています。充電池が充電される為にはその活性物質が活動(放電)を終了することが条件です。ただ、充電池は容量の全てを使い切らずにわずかでも放電されていれば、中の活性物質の一部は充電を受け入れる体制になっています。その状態で充電を繰り返すことで放電しきらずに充電されてしまった活性物質が特性の変化を起こし、常に活性物質が活動している部分との差が発生してしまう為といわれています。その差が充電容量の変化となり、常に活性している部分のみしか充電池を使うことができなくなります。結果として使用できる時間が短くなるという現象になります。
1.満充電された充電池 |  |
2.充電池を使いきらない状態で充電を繰り返す |  |
3.特性変化を起こし、充電できなくなった部分(青色の部分) |  |
一般的にメモリ効果はニッカドおよびニッケル水素蓄電池特有のものとなっています。弊社が出荷しておりますRevoにもこのニッケル水素蓄電池が搭載されています。電池メーカーの一般論ですが、Revoの様な小型のハンドヘルドマシンに搭載される省電力の充電池のメモリ効果についてはそれほど神経質になることはないと言われています(Revoの英文マニュアルにも記述されています)。ただ、メモリ効果が絶対に発生しないとは言えません。
実際にどの状態からメモリ効果とは定義はできませんが、使用していて体感で駆動時間が短くなったと思った時点と言えます。メモリ効果になったと思われた場合ですが、メモリ効果は故障ではありませんので必要に応じてユーザー様で解決することができます。
メモリ効果が発生している充電池の回復方法ですが、単純に充電池を最後まで使いきるという操作を数度繰りかえすことで元通りに解決します。この操作は購入初期に行って頂きました充電池のならしと同様の操作です。なお、本作業を行う前には内部データ消失防止のためバックアップを行っておいてください。なおこの回復操作ですが、使用時に毎回行う必要はありません。目安としては駆動時間が明らかに短くなった、または今までは問題がなかった残量で電源断が発生するようになった場合と考えてください。
ただし、充電池の使用状況(使用年数、充電回数)により充電池自体の寿命も考えられます。いずれも充電池につきましては消耗品ですので保証の対象外となります。もしも、メモリ効果が発生してご自分で回復ができない場合は弊社サポートセンターにて有償で回復作業を行いますのでお問い合わせください。
エヌフォーユーザーサポートセンター
E-Mail:[email protected]
電話:03-3478-7584(土日祝祭日を除く平日13:00〜17:00)
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